競艇は80年代に比べて、高速旋回勝負が増えたことで危険性が高まっています。

競艇という競技の危険性

 

競艇は養成所を含めて過去60年で31名の死亡事故が起きています。
競艇の最高時速は約80kmでコース取りが重要なため、小型の超高速ボートで接近戦を繰り広げています。
転覆して後続のボートから突っ込まれると、大きな交通事故と同等の衝撃を受け、最悪のケースで死亡。そのほか後遺症を伴う大怪我を負ってしまうことがあります。

 

競艇選手が事故にあって利用した車椅子

 

また、競艇はフライングなどのペナルティに対して厳しく処分を行っています。
ペナルティを受けると出走停止処分を受け、事故率や事故点数が多いと引退勧告を突きつけられることもあり、突然収入を失ってしまう危険性もあります。

 

参考記事:競艇選手の知られざる苦労

 

モンキーターンの普及で高まった危険性

 

モンキーターンは競馬のモンキー乗りのような姿勢を取って高速でターンをする手法で、漫画の題名になっていることでも有名です。
元祖は飯田加一選手と言われていて、当初は危険な乗り方でマネをする選手が少なかったです。
しかし、飯田選手はモンキーターンを極めていき、勝つレースではその日の最速タイムをマークするなど結果を出してマネする選手が増えていきます。

 

1993年にモンキーターンを駆使する植木通彦がはじめてSGで優勝して以降は、ボートレーサー養成所のカリキュラムにも組み入れられて、主流の乗り方に変化していきます。
現在は新人ボートレーサーもモンキーターンを駆使するのが当たり前になっていて、高速旋回勝負が増えたことで危険性が80年代に比べて高まっています。

 

自然の影響を受けるボートレース場

 

ボートレース場は全国に24場あり、場所によって海、河川、人口プールなど環境が異なります。
場所によっては、海から直接のうねりが入ってきたり、常に風が強くて荒れた水面の状態になっていることがあります。
競艇選手は水面の状態に応じて適切な乗り方をする必要があります。
ひどいコンディションでは競走中止になりますが、見た目以上にコースを走る選手は水面の波に苦労しています。
自然の影響のほかに、ボートが走った後に立つ波や岸壁にあたって戻ってくる返し波の影響を受けるので、あらゆる波や水面の変化を予測して走らないといけません。

 

事故(ペナルティ)のリスク

 

競艇の事故、ペナルティはスタート事故とその他の事故に分類されます。
事故の内容によって事故点が加点され、出走回数から事故点を割った事故率を算出され、0.7以上になると自動的にB2級に格下げされます。
事故の内容によっては、即日帰郷や即日帰郷の処分が下されて、1回の事故であっても内容によって審議されて1~2ヶ月の出走停止処分を受けることがあります。

 

さらに事故率が高くなると引退勧告を受けるリスクもあり、結果を残しているトップ選手でも安泰な状況ではありません。
トップ選手であれば、多少のペナルティを受けても貯金で生活できますが、B2級でもともと収入の低い選手は出走停止処分によって借金をしたり、生活苦で自主引退をしてしまうケースがあります。

 

失格内容

周回方向
周回の誤認
タイムオーバー
危険な転舵
緊急避譲義務違反
転覆
沈没
落水

 

※フライングなどのスタート事故はレース無効(払い戻し)

 

事故点一覧

優勝戦でのフライング:30点
優勝戦以外でのフライング:20点
妨害失格:15点
レーサー責任の失格・欠場:10点
レーサー責任以外の失格・欠場:0点
不良航法・待機行動違反:2点

 

当日処分

 

即日帰郷

一定期間中に2回の失格(不良航法と待機行動違反は3回)

 

即刻帰郷

2回走りで2回目の出走前でも帰郷させられる重たい処分
フライング後に周回する、携帯電話の持ち込み、燃料漏れなど重度の違反や整備不良等